さて、9月23日、17歳の誕生日をもってモーニング娘。を卒業する後藤真希ですが、
私が見るところ、目の前にはツライツライ茨の道が延びているように思います。
今やモーニング娘。といえば「ちゃんとした歌を歌っていないグループ」という風に
みなされており、音楽ファンを自任する人達はそれだけで避けていく傾向にあります。
しかも、それをひっくり返すような対策は行われておらず、さらにあおるような今回の
ハロプロシャッフル断行により、どんな歌を歌っても普通の方法では聴いてくれない、
という状態になっています。
さらに、後藤真希本人が、「何か表現したいから」ソロを希望していたのではなく、
「ソロで歌いたいから」ソロを希望していたようです。つまり、何にも考えていない。
常に年齢ギャップに悩まされていた中澤姉さんや、人生を別の方法で生きる決心をした
福田明日香や、ソロになったあとの展望も考え抜いて卒業した市井紗耶香など、
卒業したあとのことも考えて卒業した感じはまったく見受けられませんでした。
そんな後藤真希が、ソロ歌手として独り立ちしていくことができるのだろうか。大方の
予想に反して、「独り立ちしていくことは可能である」と私は思っています。卒業した時期、
後藤真希という素材、世間が見る目、すべてを考えてもまだ、生きていく道はあると
思っています。
後藤真希の声は基本的に素朴な声です。何も飾らず、主張もせず、歌世界を素直に
描き出す素朴な声です。メッセージソングやコミックソングには不向きですが、後藤真希
の人生に重ね合わせた悩み系の歌にはひったりはまる声なのです。
そんな後藤真希の声を生かして、「告白しようかしまいかを悩みながら休み時間を
好きな男の子のことを空想している女の子」を表現するような歌をクリスマスに向けて
発表するのです。
クリスマスにはサンタの服きて あいつのうちに遊びに行って サンタが
持ってる袋のかわりに 気持ちをぎゅっと白く包んで
でも私には赤は似合わない 他に似合う子は大勢いるし
そこから素敵なサンタが出てきて 心をプレゼントなんてね
…ほんとにサンタの着ぐるみをきてる姿が出てきてしまった…
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