椎名林檎研究(vol.4)

やっぱり目をそらせない椎名林檎を正面から見据えて

正体をみれたらいいな、というわけで書いています。


普遍化した林檎(1)

私のお気に入りの1つで、時々出入りしているこなきのぺえじで知ったのですが、来週のオリコン

シングルチャートで『本能』(椎名林檎)が第2位に入ったそうです。しかも、未確認情報ですが

初動23万枚を超えたそうです。1位のラルクにはまあ初回プレスの差がありますから、それを

考えるともうメジャー入りしたと言ってもいいでしょう。

 

『幸福論』も初回プレスを多くしておけば凄い位置にいくと思われるのですが、再発という関係上

あまり多くできなかったのでしょう。

 

『無罪モラトリアム』も累積推定売上数856,610枚となり(11月1日付)、林檎姫の世界が普遍化

しているのは間違いありません。

 

林檎姫はどうして世に受け入れられるのでしょう。私が見るところ、『歌舞伎町の女王』が転機に

なったようです。この曲は彼女のフィクションでありながら強烈な印象を残したようです。まさか

女子高生がこの曲を理解できるとは思えないので(もしも理解できたら尊敬してしまいます)、

その上の世代、大学生から社会人に強い記憶を残したのでしょう。つまり音楽体験とJ-POPが

できた頃が重なったくらいの年ですかね。ちなみに私もそれくらいです。

 

J-POPの歴史を私なりに追っていくと、『歌舞伎町の女王』がJ-POP史上初の「挑発することで

リスナーの人生を変えて、それによって自分の世界を受け入れさせる」曲なのではないかと

考えてしまいます。そもそも挑発自体がなかなか成立しにくい時代ですから、予想外の体験に

思わずのけぞったのかもしれません。かくいう私もリス研を開くまで考えもしなかったですから。


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