椎名林檎研究(vol.3)

やっぱり目をそらせない椎名林檎を正面から見据えて

正体をみれたらいいな、というわけで書いています。


危険な林檎

今最も熱く、危険なアーティストはやはり椎名林檎だと思います。危険な歌を歌っているという

訳ではなく、本人がいつ自殺してしまっても不思議ではないという意味で、危険なのです。

 

いま歌が危険なアーティストはほとんどいません。また、行動が危険だったり、危険を売る側が

感じてしまうアーティストもほとんどいません。J-POP以前から活動してきた人の中にはまだ

結構いるらしいですが、J-POPになってからデビューしたアーティストにはそういった意味で

危険な人はいないと言っていいでしょう。

 

かってデカルトは「我思うゆえに我あり」という定理から出発して合理主義の元を作りました。

その時から理性と感覚とはどちらが確かなのかということは大きな問題でした。合理主義が

失敗したようにみえる今、感覚が語ることに真をおいて行動する方がいいようにみえます。

 

しかし、本能だけで動くような人に普通の生活が送れるわけがないです。一緒にいたくない人

とは一緒にいないし、人付き合いには大切な義理人情も感覚とは相容れませんから。

それに、女であることを嫌悪した過去を持ち、エキセントリックな歌を持ち歌にして、バンドを

やっていながらそれを捨てた人とつきあえる人というのが私には想像できないです。

 

彼女の感情の振幅も高そうですよね。もし自殺を考えてしまったときに(いかにもありそうだ)

人の意見をいれるような人ではないでしょう。私としては、歌の中で発散していただきたいと

いうことしかないですね。


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