極私的感銘作品集(vol.9)

このページでは、私が実際に聞いたJ-POPのなかからいくつかをとりあげ、

いろいろ書いていくものです。


輪舞曲(松任谷由実)

松任谷由実は「非現実的な」現実を描いてリスナーの支持を得てきました。「恋人は

サンタクロース」とか、「中央フリーウェイ」とか、そんなことを現実に見たらかえって

芝居じみた景色になってしまう風景を描いてきたのです。「真夏の夜の夢」では、

プロモーションビデオの映像も歌に一体化して、舞踏会の雰囲気と、そのなかでの

一晩だけの恋の純粋さが芸術的に美しかったことを覚えています。

 

この曲でも松任谷ワールドは健在です。この曲は、結婚式での新婦をテーマにして、

女性が美しく輝く瞬間であろう「結婚式」の美しさを描いています。

 

結婚式、それは恋愛が幸福となって終了する瞬間であり、もっとも恋愛の純粋さが

あらわれる儀式であります。誓いのキスで新婦は舞い上がるような感動を覚え、自らの

幸せをかみしめます。そして恋愛感情は人知れず葬られ、あらたに夫婦愛という維持するのが

難しい関係を取り結ぶのです。

 

この日ばかりは周りも二人を祝福しています。そして二人でともに幸福な瞬間を味わうのです。

この関係が語り継がれるようなすばらしい関係になることを心よりお祈りしています。

 

結婚式、それは人生に美を追い求める人にとっては格好の舞台を提供します。

なぜなら、そこには美しい二人が確かに存在するからです。


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