このページでは、私が実際に聞いたJ-POPのなかからいくつかをとりあげ、
いろいろ書いていくものです。
夜をぶっとばせ(PENICILLIN)
今ではJ-POPにおける一大ジャンルとなったヴィジュアル系ですが、私はヴィジュアル系
のなかでも2つの流れがあると思っています。初期ヴィジュアル系(SHAZNA以前)と
後期ヴィジュアル系(SHAZNA以後)と分けられるその2つの流れは、音楽性、スタイル、
どちらにも大きな違いがあります。
さて、初期ヴィジュアル系に位置づけられるPENICILLINですが、彼らはその中でもやや
特殊な地位にいるように思います。初期ヴィジュアル系の代表であるGLAY・LUNA SEA・
L'arc-en-ciel・黒夢などとは違い、今でもヴィジュアル系のスタイルを守っているのです。
”ヴィジュアル系”というスタイルをそれぞれの方法で脱却していったほかのバンドとは
そのことによって独自性を保っていると思います。
さて、この曲を取り上げた理由としては、ずばり「コレクションの中にあったPENICILLINの
曲」ということにつきます(笑)。
この曲は、最初から最後まで「熱い恋を楽しもう」というメッセージで押し切っています。
「淑女はいらない」とか、「罪に勝つのは欲望だけ」とか、直接は言及していないのですが
「熱いセックスをしよう」と言いたげな言葉が並んでいます。このメッセージをHAKUEIの
ボーカルとヴィジュアル系のスタイルで歌われると、彼らなりの説得力を持ってリスナーに
伝わってくるのです。
元々私は”ヴィジュアル系”と呼ばれるジャンルは好きな方です。なぜ好きになったかというと、
そのころヴィジュアル系だったGLAYやLUNA SEAに不思議なスピード感を感じたからです。
PENICILLINは、そのころのヴィジュアル系の雰囲気を今に伝える唯一のバンドになった
ことで、リスナーに受け入れられ、最先端を走っているのです。
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