極私的感銘作品集(vol.15)

このページでは、私が実際に聞いたJ-POPのなかからいくつかをとりあげ、

いろいろ書いていくものです。


OH MY LITTLE GIRL(尾崎豊)

最初に言っておきます。私は尾崎豊に関しては亡くなってからその存在を知った人でして、

従って曲を聴いたのも亡くなってからです。ですから、根っからの尾崎ファンにとっては

「単なるミーハーでしょ」といわれても仕方ない人です。

 

そういう立場から彼の曲について何か書いても全く説得力はないのですが、それでも私にとって

彼は無人島へでももっていきたい曲の一つなのです。

 

現在住んでいるところは全然雪が降りませんし、そもそも雪国の生まれではないので、雪には

縁がないのです。従って、雪が降っている光景は私にとっては未知の世界であり、それゆえに

美しい風景なのです。また、とても寒い中一人で歩いていると、暖かくしていても底冷えしてきて

心寂しいのです。寒くても歩いていかなければいけないということは、私にとっては底知れぬ

孤独と輝ける美学の象徴なのです。

 

尾崎豊を思うとき、私には降り積もる雪の中黒いコートに身を包んで一人歩いていく姿が目に

浮かびます。自らの信じるところを譲らず、他人の暖かさも拒否してただ進んでいく姿に、

何かを求めるときの孤独をみているのです。

 

その想い出の象徴がこの『OH MY LITTLE GIRL』ですね。ストイックな姿を真似してもいいのか

どうかは迷いますが、そこに潜む美学は知ってもらいたいですね。尾崎ファンがどう言うかは

知りませんが。

WORDS AND MUSIC BY YUTAKA OZAKI ARRANGED BY AKIRA NISHIMOTO

Sony Records SRDL-3784 1994/01/21


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