椎名林檎研究(vol.13)

やっぱり目をそらせない椎名林檎を正面から見据えて

正体をみれたらいいな、というわけで書いています。


深刻なる不幸と林檎(2)

恋愛の先に結婚がみえていれば、あるいは今愛してくれるのがいつまでも続くと思っていれば、

「これからも一緒に居ようね」というのが愛の言葉になり得ます。しかし、今しか信じていない

人にとってはそんなことは口が裂けてもいえません。愛の言葉としては「もっとあたしを抱いて」

とか「今一緒にいて」といった感じになるはずです。

 

しかし、今しか信じていないということは、未来がどうなるか分からないことを信じていることに

なります。「バラ色の未来」などはハナから信じていないのです。

 

当然、「今を精一杯生きる」という生活を送ることになります。

 

私から見れば、未来を信じることができない人たちは”不幸”にみえてしょうがありません。

しかしながら、今を精一杯生きるその姿勢は私にはとても輝いてみえます。例えて言えば、

ろうそくが消える前の一瞬の輝きをそこに見いだすのです。そして、彼ら彼女らをみることで

人生を輝かせることの大切さを改めてかみしめるのです。

 

たとえ150年生きることが可能になったとしても、人生に輝きをもたらせないような生き方は

したくありません。残せない可能性が高いのですが。


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